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knight
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「お邪魔しま─ってぅわぁ!?か、神楽!?何でこんなとこ座り込んでんの!?しかもパジャマだし!」
「足、痛いから鍵開けてずっと待ってた」
外気はまだ冬のそれ。寝起きの身体に染みた。
「あ〜…添え木、一応したんだね。保冷剤は?」
「ほぼ無力」
座り込んだままの俺を困ったように見つめる桜和。「いよいよ以て折れてるかもね」なんて縁起でもないことを言ってくる。
「ん?…とりあえず着替えよう。部屋、上?」
「ん」
「じゃあちょっと膝立てて?体育座りみたいに。…そう」
昨日より悪化していることを案じてか、限りなくゆっくり、慎重に俺を持ち上げる桜和。
「よく下まで降りれたね」
「死ぬかと思った」
よく頑張ったと自分を褒めたい。
部屋に入って俺に服を着せながら、桜和は考えるように言った。
「ここからだと病院は一番近くても車で20分…どーしよっか…あ」
言いかけて桜和は何か思い出したようで、スマホを取り出した。
「…あ、兄ちゃん?ちょっとさ、場所 言うからこっち来てくんない?病院連れてってほしいんだよ」
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