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月島
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「力が強くないと良いスパイク打てないだろ」
「まあ、それもそーだな……。
じゃなくて! 重いんだよ、早く降りろボケ!」
「いーじゃん、俺とお前の仲だろ」
なんて二人で言い合っていると、急に後ろに引っ張られ、体が軽くなった。
「うわっ!」
「ギャッ!!」
転けそうになったのをなんとか持ちこたえて後ろを見ると、そこには月島が日向を猫掴みしていた。
まあ、月島は非力だから、日向の足は地面についているけど。
「朝っぱらから何戯れてんの?」
「ギャー! 月島放せよ、邪魔すんな!」
「やだ」
「やだじゃない。放せぇー!」
「ほんと朝からうるさいね。呆れるぐらい」
今度は二人が言い争いを始めてしまった。
なんか月島に助けられた。
あいつが俺を助けるなんて……ここはやっぱり礼を言った方が良いのか?
なんか月島に礼を言うなんて癪だけど、仕方ない。
コミュニケーションは大切だ。
「つ、月島、サンキューな……」
心の中で真っ向コミュニケーションコミュニケーションと呟きながら礼を言うと、月島は目を大きく見開いた後、プイッと顔を背けた。
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