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心配顔
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忘れてたのに……思い出してしまったじゃねーか……。
及川さん……
あんたは今、どんな気持ちでいる?
俺をこんなに悩ませて、あんたは今頃大切な仲間達と、笑いあっているのか?
俺には絶対見せてくれない笑顔を、浮かべているのか……。
俺は今も、あんたのことを考えただけで、
情けない……また
涙が出そうだ
「か、影山?
本当だ、お前目ぇ真っ赤じゃん。
気付けなくてゴメンな……。
どーした? 辛いことあった?」
なんだよ日向、お前らしくない、か細い声だしてんじゃねーよ……。
「王様? なんかいつもより更に変だよ?
なんか調子狂う……」
そう言って月島が近付いてきて、そっと俺に触れようとする。
「っっ!」
俺は思わずその手を払い除けてしまった。
月島と日向の心配顔がぼやけそうになって、慌てて目を擦った。
「影山! 目擦んな!
よけー赤くなるだろ!」
「影山……」
なんだよ月島、いつも王様って言うくせに、突然そんな顔で普通に呼ぶなよ。
こっちの方が調子狂うだろボケ。
俺はなんとか滲み出そうになった涙を堪えて、いつもみたいに思いっきり二人を睨んでやった。
「うっせーなぁお前ら。
昨日一晩中録画しててたまってたバレーの試合、一気に観てたからねみーんだよ!
頭に響くから、ギャーギャー騒ぐなうるせぇ!」
「ほ、本当に?」
「それ、嘘でしょ?」
「はぁ? なんで俺が嘘つかないといけねーんだよ!
うるせぇぞ!」
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