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及川さんの赤面
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熱くなった顔を押さえながら慌てて手を引っ込めようとしたが、満面の笑みを浮かべた及川さんに離さないと言わんばかりに強く握られた。
「トビオちゃ~ん、俺達セックスした仲なんだから手の甲にキスしたぐらいで照れないでよ。
トビオちゃんが慣れるまで、毎朝おはようのチューしてあげよっか?」
「そ、そんなのいらねーっす!」
「嬉しそうな顔したり、真っ赤になったり、本当に可愛いねトビオちゃん。
あんな嬉しそうな顔して、そんなに及川さんとセックスしたのが嬉しかったの?
すんごいあんあん言って気持ち良さそうだったもんね」
ずっとニヤニヤしながら、恥ずかしいことばっか言ってくる。
まあ、あの時の苦しそうな顔よりは何百倍も良いけど、俺ばっかりドキドキさせられて、なんかムカつく……。
「お、及川さんこそさっき嬉しそうな顔しながら、ねごとで何回も俺の名前呼んでましたよ!」
「……え?」
「何回もトビオちゃんトビオちゃんって言って、好きとか言いながらニヤニヤ笑ってましたよ」
そう言うと及川さんはさっきまでのニヤニヤ顔を消して、目を見開いて湯気が出そうなほど顔を真っ赤にした。
え? なんだその反応は?
なんか可愛いんですけど……
及川さんの赤面を拝める日が来るなんて。
その顔を間近でもっと見たくて、俺はズイッと近寄った。
「ちょっと、今俺の顔見ないで!
絶対変な顔してると思うから!」
枕に顔を埋めて必死に隠れようとするのを引っ張って妨害する。
「変じゃないっすよ!
可愛いからよく見せてください!」
「嫌だよ! 見んな!
もぉーーーーまた俺、ねごとで飛雄を呼んじゃったんだ」
「え? また?」
またってなんだ?
不思議に思いながら首を傾げていると、及川さんが枕を少しずらし目だけ出して、こちらを見つめてきた。
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