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朝帰り
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制服を着た及川さんと私服の俺、朝日に照らされて二人並んで歩く。
只今二人は、俺の家に制服を取りに向かっている。
昨日母さんと話した後、何も持たずに私服のまま及川さんのアパートに行ったから……
まさかあのまま及川さんのとこに泊まるとは思ってなかったし……何も言わずに無断外泊して母さん怒ってねーかな…?
「フンヌフーン♪」
「……及川さん、機嫌良いですね」
俺の心配を他所に鼻歌を唄う及川さん。
「だってぇ~これから飛雄の家に行くって思ったら、なんかテンション上がっちゃって~。
飛雄朝帰りだしぃ~。
あ、なんか朝帰りって響きエロいね!
まあ、本当にエロいことしちゃったんだけどねぇお、れ、た、ち!」
またもニヤニヤして、隣を歩く俺の頬をつついてくる。
この人恥ずかしいことを言って、俺の反応を見て楽しんでるんだ。
二人でしたことなのに自分だけドキドキして、及川さんは余裕綽々とかムカつく。
くそーーーー、平常心、平常心。
なんて心中で呟いて及川さんの腕を掴んだ。
「止めてください」
「このまま手を握っててくれたら、もう止めるしかないね。
離したら今度はツンツンじゃなくて、ほっぺにキスしちゃうかもね」
「へ? キス?」
「それとも本当にキス、ほしい?」
さっきまで人で遊んで笑ってたくせに、突然真面目な顔するなよ……。
平常心? そんなこと言われたら、無理だ。
「手を繋ぐのと、キス、どっちがい?」
どっちも……い、い…………
「お前ら、道の真ん中で、何見つめあってんだ?」
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