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愛の土下座?
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赤面で視線を明後日の方向に逸らした及川さんの頭をワシャワシャと撫でる岩泉さん。
「わっ! 止めてよ、髪が乱れるでしょ岩ちゃん!」
「昨日ショボくれてた奴が、楽しそうで良かったよ。
つーかお前がどんな風に土下座したのか見たかったわ!
なぁ影山、そーとーおもれーもの見れたんじゃね?」
「は? 土下座っすか?」
文句を言う及川さんを無視して、髪をか掻き回し続ける岩泉さんの言葉に首を傾げた。
そんな俺の反応を見て、岩泉さんは手を止めて及川さんを睨んだ。
「んだよクソ川?
土下座しなかったのかよお前~。
つまんねーな!」
「お、俺ぐらいのイケメンは土下座なんて似合わないの!」
「な、なんすか土下座って?」
「コイツ、影山に本気の告白するって、土下座して誠意を見せるって言ってたのに……。
土下座無しで両想いかよ。
上手くいきすぎててつまんねーな!」
「そんな話になってたんすね……及川さんには是非ともそのセイイ?を見せて土下座して欲しいっす」
「そ、そんなぁ! 酷いよ飛雄!
土下座はしなかったけど、俺昨日あんなに誠意を見せて、飛雄に大告白したって言うのに!
この気持ち伝わってたかったの?!
愛してるんだよ飛雄!!」
「ふっ、フハハっ!」
「ハハッ!」
「ちょっと! 笑わないでよ!」
あまりの慌てように、思わず二人で笑ってしまった。
及川さんは頬を膨らまして、プンプンと言いながらそっぽを向いてしまった。
良く及川さんには可愛いって言われるけど、今のあなたの方が十分可愛いですよ。
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