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特別な恋人
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「騒がしいと思ったら、お前らこんなとこで何やってんだ!!」
「ぴゃっ!」
突然、何処からともなく聞こえてきた怒鳴り声に、日向がビックリして俺から飛び退いた。
及川さんと月島も手を止めて声が聞こえた方に視線を向ける。
た、助かった……。
けど、この声って、
俺も三人と一緒の方向に目をやるとそこには、恐ろしい顔をした澤村さんと、眉を八の字にさせた菅原さんが立っていた。
澤村さんに睨まれ、月島は仕方なくといった感じで、ノロノロと俺から離れた。
しかし、及川さんはまだ俺に抱きついたままだった。
「やっほ~~☆
主将くんに爽やかくん、久しぶり~♪」
「及川……なんでお前が烏野にいるんだ?
影山から放れろよ」
澤村さんはニコリと笑いながらそう言ったが、どす黒いオーラが揺らめいているのが分かる。
笑っているのに恐ろしくて、無意識に背筋がピンと伸び、嫌な汗が頬を伝った。
こ、怖い……
恐ろしい笑顔を見て、日向なんて半泣き状態だ。
そんな俺達を見て苦笑いをしながら、菅原さんが澤村さんの肩をポンと叩いてから前に出た。
「大地顔怖いって。
……及川が烏野になんで来たかは知らないけどさ、影山から放れてくれる?
及川にとって影山は中学の時の後輩かも知れないけど、今は烏野の、俺達の大切な仲間なんだよ。
だからさ、そこんとこちゃんと理解して行動してほしいな」
大切な仲間……
菅原さんの言葉に涙が出そうになる。
俺にとって烏野の仲間はすごく大切な存在だ。
でも、及川さんはやっぱり特別で……
俯く俺を及川さんがギュッと抱きしめた。
「爽やかくん。
俺にとって飛雄は、ただの中学の時の後輩じゃないんだよ。
飛雄は俺の可愛い特別で大切で、大好きな恋人だよ!」
そう優しく微笑んで、及川さんは俺にキスをした。
「皆、飛雄は俺のものだからね。
よ~~く覚えといてよ!」
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