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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
朝
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「「いって来ます。」」
7月に入り。急に暑くなった。俺は現在期末テストの在中。正直、眠い。
「兄さん寝不足?」
連とは駅まで一緒に行っている。鬱夜が1人で行こうとすれば、連が駄々をこねるからだ。まあ、進行方向は同じだから気にはしない。
「んー。」
連の質問を軽く流しながら駅まで歩く。歩いていると前の方に数人こちらを見ている男達を見つけた。連のとりまき達だ。
「あれ…お前の取り巻きじゃないのか?」
「連さん、鬱夜さん!はーざいます!今日も鬱夜さんかっけーっすね!」
連の1学年下の取り巻きが挨拶した。連が右手を軽く上げて下がれの指示をだす。
「じゃあ兄さんここまでだな。」
あー。と軽く返事をする。
「鬱夜さん!もしよかったら今度あいてる日に何処か二人で行きませんか?」
歩きはじめていたが、声をかけられたので、鬱夜は止まって首だけ取り巻きに向けた。
「めんどくせえ、やだ。」
鬱夜が即座に返し、取り巻きはうなだれる。鬱夜はチラッと連の方へ目をやるが、思ったとおりものすごい睨んでいた。自分の取り巻きを。
「俺もう行く。」
連は、んー。と軽い返事を、取り巻きは、はい‼︎と言う返事を返し、また歩いていく。
「おい、辰賀。」
連が取り巻きの名前を呼ぶ。
「はい!」
「お前、今度兄さんをナンパしたら、ただじゃおかねえ。」
連は取り巻きの辰賀に睨みつける。
「っえ!?俺、なんかしたっすか!?」
他の取り巻き達が笑いだしざわついた。
連は大有りだよ。と聞こえるか聞こえないかぐらいの小音量で吐き捨て、さっさと歩いていく。
(兄さんは鈍感なんだよ。)
心の中で連は鬱夜の心配をしていた。
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