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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
風邪2
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『只今電話に出ることが出来ません。ピーとなりましたらご用件をどうぞ。』
ピーーーッ
「あ、透子さん?鬱夜です。お忙しい中すいません。連が熱出したんでスポーツ飲料を1本買ってきてもらっていいですか?家にあったやつはもう、使わせて頂いたんで、お願いします。」
親である透子さんに任すのもどうかと思うが、今日は頼むことにした。
手にはタオルと少し温めたスポーツドリンク。
「連、入るぞ。」
そりゃ反応なし、か…。
「連、スポドリ飲め…ッてバカ!寝とけよ。」
「…兄さんの声がしたから。」
「…そうか、すまない。スポドリ飲めそうか?」
「うん。」
ドアのすぐそばまで来ていた連をとにかくベッドに座らせ、スポドリを飲ませる。
さっきより熱い。
「もう、寝とけ。」
「…ん。手、握ってて。」
「わかった。」
「どこにも行かないでね?」
「わかったから、寝ろ。」
「ありがとう。」
連は目を閉じると、すぐに寝息をたて始めた。
風邪引くから髪乾かせって言ってたのに、お前が風邪引いてどうするんだよ。
あぁ、可愛い。
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