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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
風邪6
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「……病人は寝とけ。」
「むり。」
「……。」
「いいじゃん、ケチ。」
さっきのひ弱な連はどこに行った。しんどそうにしていたのは嘘ではないだろうが、正直出来ることと出来ないことがある。
「兄さんの、してるとこ見たい。」
「え?」
ベッドに横になっていたはずの連がゆっくり俺の方へ歩いてきた。
そして、その際ブレザーを脱ぎ、ネクタイに手をかけていた俺の手は、連に捕まり勉強机にまで押されていかれるしまつ。
「ちょ、連!離ッおいって!」
病人にも関わらず軽々俺を抱き上げ勉強机の上に座らせた。
俺より年下で、病人のくせしてこんな力あるとか、なんか腹立つな。
「兄さん、ここでやってよ。」
「い、いやだ。」
「兄さん?」
「むり、だから。」
迫ってくる連を必死で押し返すがビクともしない。
いつの間にこんなに身体が大きくなり、力が強くなったのだろうか?自分も少しだけでも連に近付きたい。身体も力も。
「…兄さん。」
「な、なんだよッ!てかおい!?」
ずっと押し返していたのに、急に余計体重がかかってきた。
「兄さん…気持ち悪い。」
「っはあ!?早くベッドいけ!」
しぶしぶ連はベッドに横になり静かに寝るようにしだした。
そりゃ、こんな時に体動かしたり興奮したりするとそうなるって。
ため息一つ
ホント、なんだったんだ…。
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