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今日は、朝から気が乗らない。
きっと珍しく休日出勤なんてしてるからだ。
最近、土曜はいつもあのカフェに行っていたから、土曜の朝から会社にいることに、強い違和感を覚える。
「風間くん、ごめんね~。
休みのところ出勤させちゃって」
いつの間にかぼ~っとしてしまい、手が止まっていたようだ。
システム部の桐島チーフが、申し訳なさそうに手を合わせてきた。
ハッとして、慌てて手を振る。
「いえ、システム部はいつも時間外まで残ったり大変なんですから。
総務部で出来ることあったら、いつでも言ってください。
システムは直せませんけど」
おどけてそう言うと、桐島チーフはふわりと笑った。
「そう言って貰えると、助かるよ。
ウチの部下たちには、キツく言っておくから」
怒った顔を作り上げ、桐島チーフは今回の休日出勤の原因になった部下の元へと戻っていった。
イケメンは、笑っても怒ってもイケメンなんだなぁ。
桐島チーフの背中を見送りながら、ぼんやりとそんなことを考える。
それでも、やはりミヤくんに抱くような感情は、微塵も湧かない。
ふと、ミヤくんのことを思い出してしまい、無性にあのカフェに行きたくなる。
大急ぎで頼まれた仕事をこなし、慌ただしくカフェへと向かった。
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