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彼を思いながらシテしまってから、一ヶ月程経っただろうか。
あれから、僕はあのカフェには行けずにいた。
いくらミヤくんがその事実を知らなくたって、会わせる顔がないから。
とにかく、彼に申し訳なくて。
彼を汚してしまったことも。
こんな穢れた僕が、彼に会いたいと思うことすらも。
それでも、男の身体は単純で。
溜まってしまったモノは、定期的に出さなければいけない。
そして僕はどうしたって、彼を思ってシテしまうのだ。
こんな最悪の状態で、彼に会える人がいるなら、見てみたい。
悲しいことに、募るのは罪悪感だけではなくて。
会わなければ治まると思っていた恋心も、止まない雪のようにどんどん積もっていった。
「風間くん、大丈夫?
具合でも悪いの?」
寝不足のせいでぼぉっとしてしまっていたらしい。
システム部の桐島チーフに心配そうに声をかけられ、ハッと我に返る。
「あ、いえ、すみません。
ちょっとぼぉっとしてしまって…」
しまった、仕事中だった。
プライベートの、しかも、片想いの悩みで心配されるなんて、女子高生じゃないんだから。
いや、今時の女子高生は、こんなにうじうじしてないか。
そんなことを思いつつも、仕事に打ち込むことでミヤくんを思考から取り去った。
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