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5 side本宮柳
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熱いシャワーを頭から浴びると、ふと最近ご無沙汰だったことに気付く。
前の彼女と別れてから、結構経っていたし。
ここのところ色々と面倒に巻き込まれて、そんな暇なかったし。
癒しは将吾さんで事足りてたし。
とは言え、俺も健全な男子学生。
溜まるものは一応溜まる。
どうしてもって訳でもないけど、我慢する必要性も無いし。
何となく下半身に手を伸ばす。
あー、やべぇ。
やっぱキモチイイ。
将吾さんも、自分でしたりすんのかな。
あんまそう言うイメージないけど。
まあ、スルよな、男だし。
そん時って、俺のこと考えんのか?
それとも、動画とか本とか見んのかな。
そもそも、あの人の“好き”ってどこまでの意味なんだろ。
何となく、将吾さんの真っ赤に照れた顔を思い浮かべながら、反応を示すモノを刺激する。
キモチイイ所を重点的に攻めれば、ソレはすぐに天を仰いでビクンと跳ねる。
“本宮くん”
遠慮がちに俺の名前を呼んではにかむ様子を想像してしまう。
俺の妄想の中の将吾さんは、可愛らしいワンピースを着てて。
実際の声よりも、少しだけ高くて甘い声で。
抱き締めても身体の中心にあるはずのモノは無くて。
代わりに、柔らかな胸があって。
「将吾さん」
無意識にポツリと漏れた声は、自分でもヒクくらいに甘く熱をもってた。
そうなっては、もう手は止まらない。
「将吾さん、ごめんっ……っ!」
頭の中で女性の将吾さんを裸に剥いて、右手に力を込めて白濁を放った。
火照った身体を大の字に広げて、ベッドに寝転がる。
将吾さんをオカズに一人でシテしまい、なんとなく気まずい。
でも……。
将吾さんは確かに可愛いけど、現実では歴とした男だ。
女の子だったら間違いなく即答で告白をOKしただろう。
たぶん、身体的に抱けるかどうかって聞かれたら、出来ると思う。
ゲイの人たちに偏見もないつもりだ。
けど、いざそれが自分の身に降りかかると、二の足を踏んでしまう。
果たして俺は、恋愛対象として彼を愛せるのだろうか。
答えの出ない問いをぐるぐると考える。
いくら考えても、やっぱり今の俺には将吾さんの想いに胸を張って応えられるだけの自信は持てなくて。
「将吾さん、ごめんね…」
情けなく呟いて、明日に備えて布団を被った。
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