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16 side 本宮柳
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翌週末。
いつものように家教のバイトを終えた俺は、漸く将吾さんの待ってくれている自宅アパートに辿り着いた。
自分の住む場所なのに、扉を開ける手が緊張で汗ばむ。
今日は、いつもよりも先に、進むつもりだから。
「ただいまー」
「おかえり、お疲れ様」
緊張を悟られないように平静を装って扉を開けると、将吾さんが出迎えてくれた。
身長差があるから仕方ないのだが、見上げてくるのは止めてほしい。
俺の理性は、結構ギリギリの所で保たれているのだから。
そんな俺の苦悩など知る由もない将吾さんは、ふわりと笑っていて。
「遅くなってすみません、ご飯作りますね」
あまりの可愛さにその身を腕の中にぎゅっと抱き込むと、切なくなるほどに愛しい香りが、俺の鼻腔を擽った。
「将吾さん…」
食事と入浴を終え、将吾さんをベッドにゆっくりと押し倒し上から覆い被さる。
しっとりとした唇に唇を合わせて、まだ閉じているそこを優しく舐めると、やがて将吾さんの唇が微かに開く。
時に緩やかに、時に激しくその口腔を蹂躙する。
将吾さんは息を弾ませながらも、蕩けた瞳で俺を見つめていた。
「もとっ…みやくっ…」
ウェストからワイシャツの中に手を差し込むと、将吾さんが上擦った声で俺を呼ぶ。
無意識なのだろうか、微かに揺れる手を差し出し、俺を求めてくる。
「はい、ここにいますよ」
貴方に触れているのは俺だと、貴方に快感を与えているのは俺だと伝えたくて、艶を帯びた将吾さんの瞳を見詰める。
「うん」
小さく頷いた将吾さんは、分かってるとでも言いたげに、微笑んだ。
少しずつ、丁寧に、邪魔な布を剥ぎ取る。
次第に露になる身体は、既にほんのりと赤く色付いていて。
「将吾さん、好き」
いつもいつも言っている言葉だけれど、いつも以上に熱を帯びた声で告げる。
「ん、僕も…」
なかなか自分から好きとは言ってくれない将吾さんが、恥じらいながらも気持ちを伝えてくれて。
それが、とにかく嬉しくて。
「ありがと…」
俺を見つけてくれて、選んでくれて、側にいてくれて、ありがとう。
再び深く口付けるとともに、全身への愛撫を濃厚なものへと変えた。
「ふっ…ぅん…」
胸の突起を啄み優しく陰茎に触れると、堪えきれなかったのだろう、将吾さんの口からは恥じらいながらも甘い吐息が漏れる。
徐々に、唇の触れる位置を下げて行く。
胸から臍へ、臍から下腹へ。
一度核心を通り越し、すべらかな太股へ。
そこには女性のような柔らかさはないのに、しっとりと舌に吸い付くような錯覚さえ覚える。
「ゃっ…だめ…」
小さく抵抗しながらも、それはきっと恥じらっているだけで、いやがってはいない。
俺の頭に伸ばされた手は、指を髪に絡めながらも、決して抵抗らしい抵抗は見せないから。
内腿に吸い付く度に、将吾さんが小さく跳ねる。
脚への愛撫でこんなになるのだから、中心へこの舌を伸ばしたら、彼はどうなるのか。
想像だけで自身のモノも反応しているのがわかる。
徐々に近付けた舌が、彼の固く震える先端を捕らえた。
「だめ!そんなとこ、汚い!」
途端、将吾さんは涙声で抵抗する。
両手で俺の頭を押しやり、上半身を起こして逃げようとした。
が、こちらだっていつまでも遠慮ばかりはしていられない。
「逃げないで?」
口調は優しく、けれどしっかりと将吾さんの腰を掴み、引き戻す。
「…でも…!」
尚も食い下がる将吾さんの抵抗を無視して、ソレを口内にくわえこんだ。
「……!」
将吾さんがビクリと震える。
声にならない音が漏れる。
羞恥と快感を、堪えているらしい。
怯えさせないように、始めはゆっくりと優しく。
徐々にねっとりと絡み付くようにそこを強く吸い上げる。
「んっ…ぅんっ…!」
堪えきれなくなったのか、小さな矯声が聞こえてきた。
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