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1 影山
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最近こいつの様子がおかしい。
別に、悩んでるようにボーッとしてる
訳じゃない。元気がない訳じゃない
でも、なんか引っ掛かるんだ。
それに…。
影「…おい、」
日「んー?どーした?影山。」
いつものようにキョトンとした顔で
聞き返してくる日向。
影「その掌どうしたんだよ。」
日向のアタックを打つ大事な掌には
包帯が巻かれていた。
影「…部活出来んのか?」
日「…。」
いつも騒がしいこいつがこうやって
黙るだけで俺はなんとも言えない
不安にかられる。
日「……(ボソボソ」
影「…お前、今なんて…?」
日「こけたんだよ!!悪いか!
手ついたら石が掌に刺さって
怪我したんだよ!」
影「…バカか。」
日「ムッカー!そう言われるから
黙ってたんだよ!」
なんて言いながら満面の笑みを見せるから
俺は聞き間違えだと思ったんだ。
いや、空耳だと信じたかったんだよ。
まさかこいつがこんなに悩んでるなんて
『……刺さった。』
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