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6 日向
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〈今日は影山にトスをあげてもらった!
いつか自分で打てるようになる!!〉
などの感想ばかりで日記になっていた。
…でもページをめくるたびに
内容が変わっていった。
〈やっぱり、俺は一人じゃ
なんにも出来ないんだ。俺、一人じゃ
勝てないんだ。俺は弱いから。〉
〈今日もまた影山のトスに助けられた
俺は迷惑ばかりかけている。
バレー向いてないのかな?〉
影「何で…こんなこと書いてんだよ、
そんな素振りなかっただろ…?」
そして、俺の一番後悔した日とその前の日の
日記があった
〈俺にはこんな手要らないんだ。
役に立たないんだ。苦しい。〉
そう書かれた日記には
赤黒い模様が沢山へばりついていた。
考えなくても分かる。これは
影「…血だ。」
〈辛くて苦しくて
こんな手無くなれって思って
カッターで切りつけた。
ズプズプ刃が俺の掌に刺さっていく。
でもまだまだ苦しかった。〉
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