アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9 日向
-
ピピッピピッピピッ
日「…っはぁ…はぁ…。」
目を閉じていたはずなのに
苦しくて目が覚めると同時に痛みが
俺を襲う。
そっか、俺屋上から飛び降りて…。
ヌルっ…。
左手に感じるぬるいこの感じ。
今ではすっかり慣れてしまったこの
鉄の臭い。
日「…影、山…。」
そこにはナイフを持って首から
血を出している影山が俺のベットで
寝ていた。誰が見ても分かる。
もう、息をしていない。
日「…何で…。」
そう思ったときに右手に何かを持っていた
それはメモ用紙で開くと。
『日向、好きだ。』
汚い字でそうかかれていた。
日「…字汚ねぇよ。」
なんて言いながら俺は近くの鉛筆をとって
メモ用紙に言葉を書き足した。
日「…俺も…そろそろ、行くかな?」
そういって影山が持っている
ナイフを取って
俺も首を切った。
俺と影山の赤く染まった繋いだ手の中の
メモ用紙には
『日向、好きだ。』
『俺も好きだよ。影山。』
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 712