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夜
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「「じゃんけんポン!」」
「勝った! じゃ俺は壁側に寝るからセツはそっちね。」
「OK。頑張ってベッドから落ちねーようにしないとな。」
全てが終わって、あとは寝るだけになった俺たち。ひとつのベッドを争ってジャンケンをした訳で。梅村君がグーで勝ったので、壁側を独占し始めた。俺はそれをしばらく見届けたあと、空いたスペースに寝転ぶ。
普通のシングルベッドよりもスペースに余裕があるといっても、男二人寝るには狭い。だから、自然と体がぴったりくっついてしまう。どうしても感じてしまう君の体温。
「セツ、緊張してるでしょ?」
普段は俺よりもしたの方から聞こえる声が、今は真横から聞こえてドキっとしてしまう。
「別に。緊張してないよ。」
強がってそう言ってみるも、君にはバレバレのようだ。くすりと笑い声が聞こえたかと思うと、俺の胸に頭を乗っけてきた。
「セツの心臓、早い。」
「ちょっ、透?」
左手が、着ていたTシャツを無視して中へと入り込んでいく。
「温かい。」
君はそう言って俺のお腹を直に撫で始めた。
「透、こしょばいっ。」
徐々に上へと左手が侵入してくる。Tシャツは捲れ上がり、君が上半身だけ俺の上に横から覆いかぶさっていて、何だかよくわからない状況に陥っている。
「セツ。」
「ちょ! あっ!」
「ここ、感じるの?」
くりくりと、俺の胸にある突起が指でいじられる。
「梅村君、ダメ!」
恥ずかしさと混乱でどうにも出来ないでいる俺は、梅村君に助けを求めた。けれど、君は微笑むだけだった。
「ねえ、セツ。」
「な、何?」
梅村君が俺から離れたかと思うと、直ぐに俺の顔に近づいて、軽いキスをした。
「しよう?」
「え?」
「大丈夫、俺慣れてるから、だから、ね?」
未だに状況がつかめない俺は、急いで脳をフル回転させた。
要するにこれは……夜這いという奴なのか?!
深く考える時間もなく、梅村君は俺の上にまたがって再びキスをし始めた。いつもはしないディープなキスを。
「セツ、もっと力抜いて。」
頬を赤らめて貪るようなキスをする君は艶やかで、俺の酸素を持っていってしまう。
「んっ……」
息ができなくて苦しい。けれど、君と唇を離すのが名残おしい。
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