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あなたを思い続ける
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授業が始まるとまず、チーム作りをすることになった。もちろん隼人と一緒だ。ほかの3人はクラスでも比較的仲のいい奴らだった。そして、みんなスポーツが得意だ。
試合が始まると、俺はほとんどボールに触ることなく終わった。みんな俺がスポーツ苦手だって知ってるからなー。ありがたい。
「翔やっぱりヘタだなー」
と、隼人が笑いながら俺の隣に座ってきた。
「しょーがねーだろ。昔っからダメなんだから」
「ま、そーだな。今更だな」
それからいろいろ話してると、
「隼人ー!!人数たんねーからこっち入ってー!!」
と、呼ばれてしまった。
「あ、わりー。行ってくるわ」
「おーいってらっしゃい。ここで見てるからなー」
と、見送った。
………。やっぱりかっこいい。いつもかっこいいけど、隼人がバスケしてるときは飛び抜けてかっこいい。
ドリブルしてる時の真剣な顔とシュート決めた後のキラキラした笑顔。
本当にすげーやつだなーとアイツの事を思ってると
(あ、やばいくる)
と、咳が出そうになるのがわかった。
先生に断ってトイレまで走ると
「ごほごほごほっ…はぁはぁ…かはっ…っはぁはぁ…」
花を吐いた。
吐いた花はベゴニアとヒマワリとキキョウ。
「はぁ…えーっと片思いとあなたを思い続けると変わらぬ愛…かぁ」
ベゴニアはいっつも吐いてる。まさにその通りだからだと思う。
でも、
「キキョウは初めて吐いたなー」
そう言えば今日の朝見たなーと思った。
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