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星が綺麗と言う前のこと
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今日は、木兎さんと買い物にいった
すると、前を月島らしき人が歩いている
赤:「月島?月島!!」
月:「 (ビクッ)うぇ?あっ 赤、葦さん……と、木兎さん?」
木:「おまけみたいに言わないでよ!つっきー!!久しぶり」
月:「お久しぶりです」
月島が浮かない顔をしていたので、こう言ってみる
赤:「久しぶりだね♪今、時間ある?」
月:「まあ、ハイ」
赤:「久しぶりだしさ、色々話そうよ。いいですよね?木兎さん」
木:「いいよ!そこの居酒屋個室あるし、入ろう!」
___ ...
俺、月島が隣で木兎さんが正面にいる
赤:「で、月島。なんかあった?」
月:「……なんで、ですか?」
赤:「すごい悩んでる……というか、悲しそうな顔してる」
木:「なんだ?つっきー、悩みごとか?」
月:「…………何もないです」
赤:「言いなさい」
月:「……」
月島は黙った
…………
月:「最近、黒尾さんが、よそよそしいんです…………」
木:「え!」
赤:「それだけ?」
月:「だから、なんでもないって、言ったじゃないですか…………」
ピーン!
木兎さんがひらめいた顔をした
木:「あれじゃね?黒尾さ、好きなコいるみたいよ!」
月:「えっ……」
木:「そろそろ告るって、自信満々だったよ♪」
赤:「ちょっ!木兎さん!」
月:「そう…………ですか……でも、関係ないのになんで今、僕に言ったんですか?」
木:「関係なくないんじゃないの?」
ボロッ
赤:「月島?」
月:「なんで、知ってるん、ですか………」
月島の瞳から大粒の涙が零れた
木:「見てれば分かるよ」
月:「あき、らめなきゃ……ですね………叶わないって、わかって、たのに」
ボロボロッ
月島の瞳からは、さらに涙が零れた
赤:「木兎さんっ!何てこと言うんですか!?……泣かないで、月島。大丈夫だよ。だって___」
木:「赤葦!しっー!言っちゃダメ」
赤:「それじゃ、月島が可哀想です」
月:「うぁ……うぅ、グスッ」
月島はこちらの話なんて聞こえてないのか涙は零れ続けている
そして、その瞳をごしごしと擦っている
俺はそんな月島の頭をこちらに寄せる
赤:「もっと泣いていいよ。いつもあの人の前で溜め込んでるもの、吐き出していいんだよ」
月:「あの人……は、うぁ………僕の気持ち、なんて考え……ひくっ、ないでいつも、1人で…………」
赤:「大丈夫、月島。あの人はちゃんと、月島のこと考えてるから」
___ ...
月:「なんか、ごめんなさい…………」
赤:「いいよ。辛かったよね。また、なんかあったら連絡頂戴?」
月:「ありがとうございます。今日ちょっと木兎さんのこと嫌いになったかもしれません……」
木:「嘘!つっきー!!嫌いにならないで!!!」
月:「それじゃあ、僕はここで……本当にありがとうございました」
赤:「じゃあね」
木兎さんと2人になった
赤:「木兎さん、なんでさっきあんなこと言ったんですか?」
木:「あれでも、黒尾のこと好きでいられたら、本物かなって思ってな」
そういった木兎さんは、なぜかすごくかっこよく見えた
赤:「俺だったら、嫌ですよ。木兎さんに好きな人がいて、それが俺じゃない風に言われたら……」
木兎さんはこの言葉の意味をちゃんと分かってくれるだろうか?
木:「赤葦。月が綺麗ですね」
赤:「っ!////どこで、そんな言葉覚えたんですか」
木:「高2の時、授業の雑談に出てきた。ずっと赤葦に言おうと思ってた」
どうやら高1からの片想いは、両想いだったらしい
赤:「木兎さん、寒いですね」
わかるかな……
“寒いですね”意味は、〈抱きしめてください〉
ぎゅっ
木:「赤葦、愛してる」
赤:「俺もです」
end
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