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美味しくない
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とりあえず、あんな事言ってしまったのだから謝ろうと思った。
話が長くなったら困るから。と、作り終わったハンバーグをレンジの中に入れた。
そして、良太郎の部屋に向かう。
ドアごしに良太郎の少し我慢したような泣き声が聞こえ、罪悪感が倍になる。
泣いてる所を俺が入ったら、良太郎は恥ずかしいんじゃないかと思ったりして10分は部屋の前に立っていると良太郎がクスクス笑う声も聞こえてきた。
ん…?
不思議に思いながらもとりあえずドアを開けなければわからないと思ってドアを開けた。
「良太郎…泣かせてごめん」
開けたと同時にそう言って俺は頭を下げた。
許してくれるまで頭は上げないつもりだつた。
本当に悪い事をしてると思ってるから。
「ん?あぁ、w気にしないでよ!
この漫画感動シーンがすごいリアルで泣けてきただけだからw」
なんて、笑って言う弟に腹が立った。
俺は「はあ…?」と、少し本音が漏れてしまう。
「でも、邪魔しないでって言われたのは傷ついたし許すつもりはないよ」
そう言われてイライラがまた段々と罪悪感に変わってきた。
「だから、……ねぇ、いい?」
おれが「なにが?」と、聞くような顔をすると良太郎は俺にディープキスをした。
ああ、そうか。
俺は良太郎の性欲を満たす為だけの便利な道具なのか。
「ご飯食べよ?」
必死に話をそらすと少しふてくされたように「食べる」と言った良太郎にまたイライラした。
何で今日はこんなにイライラするんだろう。
2人で楽しく話しながら食べれる。
そう思った、個人的にはそれが幸せだった。
性的行為をしたいわけじゃない、変な感じがして嫌。
ただ良太郎とずっと一緒にいてほのぼのと暮らしたい。
そんな事を思っていると良太郎が
「冷めてて美味しくない!」
と、言って部屋に戻った。
ああ、2人で楽しく話しながら食べれなかった。
少しは夢を叶えてよ良太郎
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