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ごめんね
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『なんでリュウくんは謝れるの?』
『んー、そうだな。なんでだろうな。
先に謝った方が勝ちだからだよ』
『……勝ち?』
『そう、勝ち。自分が悪い事してなくても先に謝った方がいい。俺はだけど謝られると、どう返事すればいいのかわからなくて困るんだ。だから謝る側の方が楽なんだ』
「先に謝った方が……勝ち
いつかそんな事リュウくんと話したっけ。
先に謝った方が勝ちだよな…負けたくないし。」
そう思い俺は自分の部屋の扉を開けた。
リビングには疲れ切ったようにカーペットの上で大の字になって寝てるリュウくんが居た。
「寝てる……」
少し体を揺らして「リュウくん」っと、呼ぶ。
「ん…あぁ、良太郎…?」
「リュウくん…、ごめんね?さっきは美味しくないなんて言って。」
「………き、気にしてないよ…?」
「ほんと?許してくれる?」
「…………俺の方こそごめん…」
「うん、これで僕の勝ち」
「勝ち…?」
「リュウくんが昔言ったんでしょ?先に謝った方が勝ちだって」
「そういえばそんな事もあった…かなぁ」
これで仲直り…?だよね。
でもなんかちょっと気まずいなぁ〜…。
残ったご飯、食べようかな
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