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#4
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結局、シラは何も話してくれなくて、何と言ったのか気になりながらも俺は昼飯の支度を始めた。野菜炒めと唐揚げと白米、あと味噌汁。シラがちゃんと野菜を食べてくれるから悩まずに作ることが出来た。相変わらず、熱々の物を冷まさずに食べるから熱くて驚いているけど。
「シラ、箸の使い方覚えるぞー。」
そう言っても、俺の声に耳を傾けず苦戦しながらも食べようとするシラの手を掴んで箸を握らせた。それでも、食欲には勝てないのか、握らせた…俺が掴んでいる右手をぶんぶんと振り回す。…これじゃ、埒が明かない。右手を掴んだまま俺はシラの背後に周り、後ろから抱きしめるような感じで座った。
「はい、ちゃんと箸持ちな。じゃないと、いつまで経っても食べれないからな。」
と言いながら、大人しくなったシラの右手に正しい箸の持ち方をさせて、唐揚げを挟ませる。
「今から、ちゃんと箸を使って食べる事がルール。それに、シラの飯はシラの飯で獲ろうだなんて考えてないから、ゆっくり食べな。あと、熱いものはふーって、息をかけて冷ましてから食べる事。じゃないと、舌が火傷して痛いだろ?」
今度は俺は何も手伝わずに、シラがちゃんと箸を持てるか試してみる。…が、俺に食べさせろと言ってるのかこれは。自分の…箸を持った右手を俺の手に握らせようと、ぐいぐいと押し付けてくる。…だが、俺はそんなに甘やかすような人間じゃないからな。そんなシラを無視して、俺は自分の飯を食べる。
「…。」
「…。」
そう、無視をし続けているうちに、段々俺の手を押す力が弱まっていった。自分の飯を食べながら、シラを盗み見してみると、明らかに落ち込んでいて、一向に食べる気配がない。
「…そんなに、箸を使うのが難しいか?」
流石にそんな風に落ち込まれたら、無視をし続けてる事なんて出来る訳がない。逆に、今まで無視をし続けていた事を後悔する位だ。結局、俺はシラに負けて全部食べさせた。自分はやっぱり、シラに甘いな。けど、シラを悲しませるような事をするよりかは、シラがちゃんとした箸の持ち方が出来ない方がいい。俺が代わりに食べさせたら良いだけだからな。
「ほんと、俺はシラの事が好きだなー。」
勿論、それは恋愛対象の意味でもあり、家族という意味でもあり、色んな意味でシラの事が好きだ。ま、この気持ちは当の本人にはわからないだろう。
こうやって、俺を見上げ可愛らしい行動をしていても、俺の性欲を煽るような事をしていても、当の本人は無自覚だ。唐揚げの油でグロスをつけたみたいにテカテカと光っている唇に軽くキスを落とす。すると、嬉しそうに今度は俺の唇に自ら口付けてきた。俺は、それを拒まず受け入れる。
“あー…、この先もしたいけど無理…だよな。何せ、シラは自分の性処理でさえした事がないだろうから。まず、そんな知識さえないんだろうな。だから、俺は妄想でシラが…自分で自分のちんこを擦って、気持ち良さそうな顔をして、俺の事を求めている…何て妄想をしてしまうんだよ。”
“俺の脚の間に座ってさ、俺を見上げながら、俺の事を考えながら、気持ち良さそうに、目にはうっすら涙を浮かべて、口から可愛いこえを漏らすんだ。手を上下に動かしながら、俺にキスを求めてさ…。その後は、ベッドに連れて行って優しく、抱くんだ。痛くないように、自分の理性を限界まで抑えて。シラが恐がらないように。”
ごめんな、シラ。こんな卑猥な事を妄想して。でも、俺はそれぐらい…それ以上にシラの事が好きなんだよ。だから、今だって幻覚かのように俺の脚の間でシラが自分のを擦っているように見えるんだ。俺の妄想通り、俺を見上げてさ…って。
「シ、シラっ?!何やってんだよ!!」
幻覚だと思っていたはずなのに、俺の妄想は現実になっていた。初めてだからかぎこちない手の動きをしながら、少しだけ反応してしまっているモノを擦りあげる。多分、イキたくてもイケないもどかしさで、眉間に皺を寄せて俺に助けを求めるかのように、俺の手をぐいぐいと引っ張る。
…何で、俺の妄想が現実になってるんだ。それに、今思えば…今までのシラの動きだってタイミングが良すぎた。喰われそうになった時も、ベッドで初めて寝た時も、食べ物の好き嫌いも、キスも。
「シラ…、俺の心の中が読めるのか?」
そう聞くと、ピクリと反応した。…そっか。そうなんだ。だったら、今までの俺の妄想はシラに駄々漏れだったって事で…。やばい、凄い恥ずかしい…。でも、俺にはシラの思っている事が伝わらないけど…、シラには俺の想いが伝わっていたのかと思うと嬉しい。愛しさが溢れて、シラをギューっと抱きしめる。
「シラ。シラは俺の事...好き?」
返事として強引にキスされた。これは、肯定という事で良いんだろうか。うん、良いに違いない。俺は、シラのモノを握りシラの手伝いをしてやる。舌を絡めながら、手は上下に動かしたり、先端をぐりぐりとしたり。もう片方の手で、胸を撫でまわす。俺の腕の中で快楽に身を善がるシラを愛しく思いながら。俺かシラのか分からない唾液でベトベトになってしまったシラの口の周りを舐める。
「あ”ッ...ぁ、ぁ。」
「シラ...気持ち良い?」
”この先...シても良い?”
そう、心の中で聞いたが俺えは返事を聞く前に、シラを抱き上げた。そして、寝室にあるベッドまで連れて行き、ベッドの上に優しく降ろし、俺もベッドの上に乗る。シラが着ている俺のスウェットを脱がし、履いていたパンツの中に手を突っ込んだ。さっき、パンツを脱がずに布の上から擦ったりして弄っていたせいか、中はぐしょぐしょだ。...やっぱ、シラも男なんだなぁ。完勃ちしてるし、先走りも出てる。初めての...快感が少し怖いのか、俺のTシャツをギュッと掴んでいるせいで、服に皺が寄っている。
「シラ、嫌なら嫌って言いな。じゃないと俺さ、止まらないから。ちゃんと、俺の事を拒んで否定しないと...俺、シラが怖がる事するかも。」
本当は、拒まれるのは嫌だけど...さ、嫌がる事を無理矢理したくない。無理矢理...繋げたくはないんだ。同意の上でしたい。だってさ、シラが俺を拒まないのは今俺を拒んだら食料も住む場所もなくなると思っているからであって、本当は拒みたいのかもしれない。自分でも何で俺はこんなにもネガティブ思考なんだろうと思うけど、実際にあり得る事じゃないか。今だって、俺の妄想をシラが知ってしまって、それを命令だと思ってしたのかもしれない。いや、そうなんだと思う。
「...ごめん。」
やっぱり、こんな事をするのはやめよう。こんな事をするのはよくない。...シラに怖い思いを、嫌な思いをしてほしくないから、もうしない。今度、本当にしようとしてしまったら...その時は、シラと少し距離を置こう。じゃないと、理性がぶっ壊れてしまいそうだ。ただでさえ、今でも危うい状況なのに。
またシラを抱えて、今度は風呂場へと連れて行く。唯一身に着けていたパンツを脱がし、中途半端にしてしまっていたソレを擦ってイかせてやった。そのあとは、普通にシラの体を洗った。ついでに、髪の毛も。体を拭いて、服も着させた。そして、ベッドにまた寝かせてやった。シラは、状況を上手く把握していないんだろう。放心状態のままベッドの上に横になっている。そんなシラに申し訳なく思いながら頬をそっと撫でて、俺はリビングへと向かった。そして、テーブルの上に置いてあったPCを開く。気が向かないまま、PCと向き合い俺は仕事をした。
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