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あぁ、これはー1
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はぁはぁと、膝に手を当てて息を整える。
久しぶりに真剣に走った。
あの、雪城と再会した日以来だ。
「す、すみません…っ」
うちはスポーツ推薦入学者が多いからか、保護者も結構見にくる人が多い。
そんな中を掻き分けて、最前線に出る。
そしてダンスの発表をしている団体の中にあの姿を探す。
「………」
雪城。
雪城。
どこだ。
「…いない…のか?」
いくら探しても見つからない。
いや、でも着替えていたし…。
「どこにいった?」
別の場所からも探してみる、がやはりいない。
そうこうしているうちに発表が終わりそうだ。
終わるまでに何とか見つけたい、そう思ったが。
「…いない、ぞ…」
やはり見つからなくて。
退場門から出てきた8組の生徒に近寄る。
「雪城は、知らないか?」
「え、雪城?あー、どっか行ったなぁ、直前に」
「そうそう、ギリギリに消えちゃって…あいついると客寄せになるのになぁ」
「そうか…ありがとう!」
俺は深く頭を下げると、再び走り出した。
今校舎は施錠されているから、いるとしたら…中庭か?
そう思い俺は中庭へと足を運ぶ。
先ほどの女子生徒たちとすれ違ったが、すまないと頭を下げまた来る約束をして中庭を目指した。
まだ競技が全て終わったわけでは無いため、中庭に生徒の姿は無い。
が、息を整えながら歩いていると木陰に探していた彼の姿が。
しかも警官服の姿のままなので、わかりやすい。
静かに、そこへ近づくと小さく息を立て丸まって寝ている雪城がいた。
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