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俺のことー7<side雪城>
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「お前、毎日何も話さねぇで楽しいか?」
無言だった俺たちの空間に言葉が紡ぎ出された。
「楽しくないけど、なんか安心する」
なんだか、御子柴の隣は安心した。
特別になにかしたわけでもない。
「俺、ホモだけど」
「そうなんだ」
「驚かねぇの」
「だって俺もだから」
だから、唐突な告白にも驚かなかった。
いや、薄々気づいていたのかもしれない。
それから御子柴とは話すようになって、御子柴も学校にくるようになった。
俺の過去のことも話した。
そしたら、辛かったなって言ってくれた。
“蒼”とは体を交わらせることだってした。
お互いを求めた。
それから俺たちは俺の地元へルームシェアをすることにした。
家を出た。
父親は一言、そうか、と言っただけだった。
むしろ変にネチネチ言われても困るし、ありがたかった。
最初に試験で合格した高校は、なんだか面白くなくて、普通にいる意味を感じなくて、どこかへ編入しようと思った。
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