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破水!!?【6月26日】
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10時50分
一睡もできなかった・・・・
病院に着いたのが・・・確か昨日の22時ぐらいだったはず・・・
いまが10時・・・もうすぐ11時か・・・
定期的にくる陣痛もアレだけど・・・
こういう時にそばに一番いてほしい人がいねぇんだよな・・俺は。
湊・・・ごめんな。
お前の事手放すって決めてたのに・・・
無理っぽいわ・・
アイツ今、大学・・だよな・・・
進学したって聞いたし・・・出てくれるかな。
prrrrrrrr. prrrrrrrr.prrrrrrrr. prrrr——
『もしもし・・・・・
今から、総合病院来れるか?
・・・・うん・・ありがと。待ってる。』
ピッ
————————————
コンコンコン
『どうぞー。』
カラッ
「久しぶりだな、光輝。」
湊・・・あの時から変わってない・・・
いや、身長伸びた?
てか、さらにかっこよくになってね?
それに比べて俺は・・・
何の進歩もねぇんだな・・・
『・・・久し、ぶり・・湊、ごめん・・・ッ
俺、オレ・・ッッ!———ふぇ?』
俺が何を言おうとしているのかが分かったのか
手で、口をふさがれた。
「・・・お前もう、だまれ。
・・・・・左手出せよ。」
???左手・・・?
『・・ん、こう?』
「・・・そっ。
俺が良いって言うまで目瞑ってろ。」
『ん。』
———————————
「・・・良いぜ。」
『ぇ?これって。』
「遅くなったけど、誕生日おめでとう。」
俺の指にはまっていたのは新しい指輪で・・・
前のやつはチェーンがついてネックレスになっていた。
『湊、ありがとう。
ごめんな、俺・・・
自分で勝手に決めつけて・・
俺がいない方がお前が幸せになれると思って・・・』
「・・・お前・・ただのバカだろ」
な・・っ!!?こいつ、バカって!俺の事バカって言った!!
・・いやバカだけどさ・・・
『ごめん・・・』
ッ!!!!!!!!!?っなん、だこれ・・・っ
『みな、と・・ナース、コー、ル・・!』
「・・・ん、了解。
光輝、落ち着け、な?
痛いのは分かるけど・・ちょっと我慢な。
・・・・大丈夫だから。」
お前、なんでそんな落ち着いてんだよ!!
「失礼します!先生!」
「このまま運んで。
破水してるから」
ぁ、ホントだ・・・
それにしても、痛い・・・
『みなと・・・手・・ッ』
「ん・・・。」
湊の手、あったけぇ。
すげぇ、落ち着く
*
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