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この先ずっと
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『ごちそうさま。
一也の様子見てくる。』
「おう。」
「光輝待って!!
コレ、一也に渡してくれない?」
手紙と、絆創膏?
絆創膏は分かるけど、手紙?
『わかった。
鳴、そんなに心配そうな顔しなくても大丈夫だから、ね?』
「うん。」
『じゃ、行ってくる。』
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コンコンコン
『一也、入るよ?』
「・・・・・・」
返事くらいしろよ・・・
仮にも俺先輩!!
ガチャ
『一也、鳴から。』
「・・・・・・」
無言で受け取る?
まぁいいけど。
『手紙はあとで読んで。
俺が、部屋でてから。
・・・・・・傷見せて?
ごめんな?思ったよりも強く殴って。』
「・・・大丈夫。
光輝・・・鳴、何か言ってたか?」
やっと口開いた・・・。
『鳴?心配してたよ?
・・・・・・あんなこと言って、鳴の気持ち考えて言った?
あのさ、何言われてもあの子は、一也の事好きでいてくれる。
その気持ちがいつか、一也に迷惑になるかもしれない。
けど自分より、きっと一番大切な人を優先する。
この後、病院行くけど・・・それで、俺達と同じ体質でも・・・
その可能性の方が高いと思う。
それでも、迷惑だと思わないなら、一緒にいてあげて?
答えが出たら、こっち来て・・・。』
「そんなの・・・」
『決まってるって?
きついこと言うようだけど、
子供ができたら今までのようにはいかない。
もちろん学校にも行けない。
・・・鳴が傷ついても、この先ずっと何があっても
支えていくって思ってるなら・・・それだけじゃダメだよ?
2人で協力しないといけないから。
鳴の事は、鳴にしか、わからないけど。
話、聞いてあげることぐらいはできるんだし。
いい?何があっても、鳴のこと疑っちゃだめ。
お前が一番アイツの事分かってるだろ?
あの子は、そういうところ不器用だから』
「光輝、これからの事は、俺にもわからないし。
どうなるかなんて予想もできねぇ、
それでも、2人で協力しないといけない。
俺は、何があっても・・・
たとえは悪いけど、もし鳴の体が動かなくなっても、
俺はアイツの隣で・・・これまでも、これからも
離れずにいるつもりだ」
ホントなら、口で言うのは簡単だっていうところだけど。
こんな真剣な一也見たことないし、
大丈夫かな。
『・・・・・・一也、鳴の所行ってきな?
2人で病院行って帰ってこい。』
「おう。
ありがとな、光輝。
あと、なんかいろいろ迷惑かけて、悪ぃ。」
俺じゃないだろ、謝る人は。
『じゃ、俺。
向こう戻るから。』
「ん。」
*
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