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血は涙よりも哀しい [5]
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ザクッという嫌な音が聞こえてきた
だけど俺は全然痛くなかった
目を開くとそこには....
「...カハッ...」
「 ?! く、來乱?! 」
何故か、逃げたはずの來乱が目の前にいた
それも腹にナイフが刺さった姿で....
「な、まえで....呼ばないで....」
「今そんなこと言ってる場合か!」
ナイフの刺されたところからの出血もひどいし、
吐血までしている...このままじゃ、來乱が危ない
黒ずくめの男からの攻撃に備えるが
男はすでにいなかった
「た、拓哉...ケガ、してる....」
「俺なんてどうでもいいから自分の心配しろ!」
俺はポケットからスマホを取り出し、
緊急用のダイヤル画面を出すと119と
素早く打ってスマホを耳に当てる
2コールもせず相手が出た
「あ、あの友達が通りすがりの男に
刺され、ました...刺されたのは腹部です
えっと、〇〇町〇丁目...□の路地にいます...
はい....はやく...はやくしてください!
お願いします!」
俺から一方的に切った形になってしまった...
俺にはとにかく來乱が助かりますように、と
祈るしかできなかった
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