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告白 木兎×赤葦 ※死ネタ(閲覧注意)
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赤葦side
「絶対に勝とうな!」
あぁ…あなたとなら勝てる。あなたは欲しいときに欲しい言葉をくれる。
俺はあなたのそんなところを好きになったんだと思う。
だからこの命を、あなたのために使えたなら、俺はとても嬉しいです。
だから、そんな顔しないでください。
いつもみたいに無駄に高いテンションで笑ってください…木兎さん
…………
気がついたら木兎さんを突き飛ばしていた。
もう目の前まで来ているトラック。
次に俺を襲ったのは激しい痛み。
体中が痛くて、自分の手を見れば真っ赤に染まっていて、もうこれで終わりなんだなと悟った。
なんとか動かせる首を動かせば、木兎さんが走って俺のほうに向かってきているのが見えた。
あぁ…よかった…助けられた…
「赤葦!なんで!」
木兎さんは僕を抱きしめて、泣きながら俺に聞いてきた。
なんで?そんなの決まってるじゃないですか
「木兎…さ…んが…す…きだか…ら」
木兎さんが好きだから。
好きな人を助けたいと思うのは普通でしょ?
そう言って笑いかけると、木兎さんはさらに泣き出してしまった。
違いますよ、泣かせたいわけじゃないんですよ
笑ってくださいよ
じゃないと俺まで悲しくなるじゃないですか…
だめだ……もう意識を保てない。
木兎さんの顔も、もう見えない。
でも声だけは聞こえる。
俺の名前を呼んでくれている。
それだけで十分です。
木兎さん。今までありがとうございました。
……愛してます。
…さようなら
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