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無気力組の特徴 無気力組
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「研磨」
風通しのいい扉の近くに座ってゲームをしていた研磨を発見した赤葦は研磨に声をかける。
今は夏合宿、真っ只中。
生暖かい風が赤葦と研磨の頬を撫でる。
「黒尾さんが探してたよ」
「ほっといていいよ。どうせ大した事ないから」
「そっか」
「「……」」
「隣いい?」
「いいよ」
律儀に許可をもらって研磨の隣に座ると研磨の反対側からゆらりと尻尾が見えた。
「あれ、猫?」
そこには1匹の猫がいた。
「そう、正直暑い…」
確かにいくらこの場所が涼しくても炎天下だ。
毛皮を身にまとった猫が近づけば暑いだろう。
「おいで」
赤葦は猫に手を伸ばした。
すると猫はその手に擦り寄り、赤葦のほうへ移動した。
「ありがとう。赤葦」
「どういたしまして」
会話をしている間も猫を撫でることをやめない。
猫のほうも嫌がっている様子もない。
むしろ気持ちよさそうだ。
「赤葦は…動物に好かれやすいの?」
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