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勇者パロ 中間ボスステージ
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ゴゴゴ…という効果音が似合いそうな雰囲気のお城が立っている。
恐らく魔王城よりは小さいのだろうがそれでもかなりの広さを誇っていた。
「よ、よし!行くか!」
「おう」
「嫌な予感…」
「ブンッ!」
覚悟を決めていざボスステージの無駄に大きい城の扉をくぐった。
のは良かったものの…
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「ボケェ!ショウヨウボケェェェェェ!」
「アオネ…ごめん」
「ブンブンッ!」←首を左右に振っている。
勇者一行は数十匹のモンスターに追いかけられていた。
この自体を招いたのは他でもないショウヨウなのだ。
城の中に入ると玄関と思われる広々とした場所にポツンとボタンがあったのだ。
しかもボタンに付いていた紙にはこう書いてあった。
___________________________________________
ようこそ!ボスステージへ!
歓迎の品を用意したからそのボタンを押してね☆
さぁボタンを押して新しい扉を開こう!
____________________________________________
誰がどう見ても罠だと分かる(実際にカゲヤマでも分かっていた)ボタンをショウヨウは押したのだ。
すると今まで壁だった場所に扉が現れた大量のモンスターが出てきたのだ。
最初は倒していたものの、なにせ数が多い。
その場から逃走を図ったのだが…
そのあとも続々とショウヨウが罠にハマり、今の状況が出来上がっていた。
体力が極端に少ないケンマは途中からアオネに抱えてもらっている。
アオネはパーティーの中で1番体力があるのでケンマを抱えていてもスピードを落とさずに走り続けている。
「ショウヨウ…!あそこの扉」
「分かった!」
バタァァァァン
ケンマが指示した扉を開けると追いかけてきていたモンスターは一瞬にして消えてしまった。
しかし、安心している暇はない。
「おー、おつかれー」
クロ(level 75) が現れた!
なんとボスまで来ていたのだ。
(嫌な予感…的中したし…)
ケンマは露骨に嫌そうな顔をしてクロを睨みつけた。
クロは魔王直属の部下だ。
中間ボスでも不思議ではない。
「えっと…トサカヘッド!お前をここで倒す!」
「「「ぶっほぉ!!」」」
ショウヨウのあだ名にみんなが吹き出した。
当の本人は頭に?を浮かべて首を傾げている。
「チビちゃん!俺の名前はクロね!?トサカヘッドじゃないからね?!」
「勝負!」
「無視!?」
ガキンッ!
ショウヨウの剣とクロの剣がぶつかりあって火花が散る。
その隙にカゲヤマが遠くから矢を放つがクロの防御魔法で防がれてしまう。
アオネはものすごいスピードで走っていき拳を食らわせる。
その威力でクロは後ろに吹っ飛ぶ。
クロもやられているだけではない。
呪文を唱えたかと思えば大きな魔法陣が浮かび、そこからモンスターが続々と溢れてくる。
(そのモンスターすべてが若干厨二感が入っているのは気のせいだと思いたい)
そんな激しい戦いはケンマの一撃で幕を下ろした。
「みんな、離れて…!」
ケンマの声に従い、全員がクロから離れる。
そのタイミングを狙ってケンマは魔法を発動させた。
その魔法は見事クロに当たり、クロのHPは0になった。
〈stage clear〉
そして空中には見慣れた文字が浮かび上がり、このステージの終わりを告げた。
「「よっしゃぁぁ!」」
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