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月と太陽 月島×日向
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月島side
「~であるからして月と太陽の位置関係は~…ということで~…」
科学の時間、今まで聞き流していた教師の言葉がふと頭の中に残った。
黒板には教師のあまり上手くない図で月と太陽の位置関係が示されていた。
太陽は真ん中で一際大きく描かれており、その周りには地球を初めとする太陽系の惑星が太陽を中心に円を描いていた。
(月と太陽ね、…)
まるで自分とあいつみたいだと思った。
しかし、すぐにその考えを消した。
脳内には沢山の人に囲まれて笑顔を浮かべる日向の姿が写ったからだ。
しかも、
(沢山の、の中に僕は存在しない…)
なんとも女々しい考えだ。
日向は人気者だ。
憎まれ口をたたく僕とは違い、素直で明るくて、誰からも好かれる…太陽のような存在だ。
自分自ら光を放ち、周りの惑星まで照らす。
(輝けない僕とは…大違い…)
…そんな太陽を好きになってしまった僕はもっと愚かだ…
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