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ごめんな… 影山×日向 影鈴様リクエスト
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「俺は…!お前にとって、バレーだけの存在だったのか?」
「っ…」
日向はこの時初めて自分の決断が影山を傷つけていた事に気がついた。
影山と日向は当時付き合っていた。
影山は相棒としても、恋人としても、とても大切な人だった。
そんな影山を裏切ってしまうようで日向はとても辛かった。
影山を傷つけるのを恐れ、離れることを選んだのに…その決断が結果的に影山を傷つける事をなってしまった。
「日向…」
不安そうに自分の名前を呼ぶ影山。
そんな声をさせてしまっているのが自分だと思うと日向はまた目頭が熱くなるのを感じた。
「違う…違うよ…影山…」
震える声でゆっくり、でも確実に影山に言葉を届けていく。
「俺は…影山が好きで…好きだから…影山を傷つけたくなかった…」
「日向…」
日向は自分のために離れることを選んだ。
(それが俺のためになると思って…)
「日向ボゲェ!」
「っ…!」
懐かしい怒り方をした影山に少々驚きながらも日向は伏せていた顔をあげた。
「俺は…お前がいなくなるほうが傷つくんだよ!ボゲェ…」
影山の言葉に日向の目からまた大きな粒の涙がボロボロと溢れてきた。
「うん…ごめんな…影山」
「ボゲェ…もう勝手にいなくなるな…」
「うん…」
「ボゲェ………大好きだ」
「うん…俺も大好き…」
お互いに好きと呟き、何年ぶりかのキスをした。
「……しょっぱい」
「お前の涙だろ」
キスの味は甘くはなかったけれど…2人の間には甘く、優しい空気が流れていた。
end
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