アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
雨 岩泉→←及川
-
岩泉side
ヒヤリ
熱で火照った頬に冷たい何かが添えられた。
無意識に顔をすり寄せるとその何かは一瞬引いてしまったがまた冷たい何かを当ててくれた。
そしてその何かが動いたことにより感じた懐かしい匂い。
「おい、か…」
そう。ずっと昔から…小さい頃から嗅ぎなれた、あいつの優しくて甘い香り。
うっすらと目を開くとそこにはやっぱりあいつがいて。あぁこれは夢なんだなと思った。
「な、ぁ…おいかわ…」
せめて、夢の中でなら許されるだろうか
「俺、お前のこと、すき…」
この思いを伝えることを
俺がそう呟くと及川は少し目を見開いて、その後、とても綺麗に笑った。
「うん。俺も岩ちゃんの事昔から…ずっとずっと好きだよ」
ほら、やっぱり夢なら上手くいくんだ。
それならいっそ、この夢が永遠に続けばいいのに…
なんてことを思いながら俺はまた眠りについた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
135 / 170