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谷地仁花の大冒険!
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その後、谷地はきーていちゃんがプリントされたTシャツとフリフリのスカートに着替えて登場した。
もちろん可愛いに決まっている。←
「やっちゃん可愛い!」
もう一線越えて変態臭がする菅原が谷地を褒めるとバレー部全員が谷地を可愛い!似合ってる!などと褒めまくった。
「え、あ…お…ぅ…」
「仁花ちゃん?だいじょう…」
ボカン!
褒められすぎてパニックになっている谷地に清水が声をかけた瞬間、谷地のキャパが限界を迎えた。
そして顔を真っ赤にし、頭から煙を出してその場に倒れてしまった。
「仁花ちゃん?!」
「谷地さん!」
全員が谷地に駆け寄ると谷地は目を回しており、「皆様に私なんぞが褒められるなんてありえない…」と呟いていた。
____________
「はっ!私は一体…」
数十分後に目を覚ました谷地は自分が気絶してしまった事を思い出す。
(ぁぁぁぁぁ!私なんぞがみなさんの手を煩わせてしまった!もしかして退部とか…臓器売買とか…!)
谷地が頭を抱え、悪い方に思考を巡らせていると谷地に気づいた清水が心配そうに駆け寄ってきた。
「仁花ちゃん大丈夫?どこか痛い所はない?」
「シャチ!!臓器売買だけはお許しください!!」
いきなり話しかけられ、マイナス思考の無限ループに入っていた谷地は思わず叫んでしまった。
近くにいた部員数名は「臓器売買?!」と驚いていた。
「仁花ちゃん落ち着いて。臓器売買なんてしないから」
清水の落ち着いた声に谷地は負の無限ループからなんとか脱出し、落ち着きを取り戻した。
「仁花ちゃん。私の話聞いてくれる?」
ループから脱出した谷地に清水は尋ねる。
谷地は首を傾げながらもコクンと頷いた。
谷地の返事を確認し、清水はゆっくりと語りだした。
「私がバレー部に入部した時ね、マネージャーが私の他に誰もいなくて、どうすればいいかも分からなかったから失敗も沢山してたの。それで謝ってばかりいたら澤村がね、「清水もチームメイトなんだから俺らを頼ってくれ」って。「一人で抱え込まなくていいんだ」って言ってくれたの」
懐かしそうに、嬉しそうに語る清水を見て、谷地は清水が何を言いたかったのかが分かったような気がした。
「だからね、仁花ちゃん。失敗しても必要以上に責任を感じることはないよ。私だけじゃなくこのバレー部にいるみんなを頼って。仁花ちゃん…仲間に頼られて嫌な顔をするような人はこのバレー部にはいないから」
「はい…!!」
谷地は清水の話を聞いて自分の中で何かが変わったのを感じた。
何かはとても小さいことかもしれない。
それでも確実に成長してる。
「私も清水先輩みたいに仲間を頼ってマネージャー頑張ります!」
”烏野高校排球部マネージャー”
として胸を張って仲間と共に立てることを目標に。
end
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