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手紙の行方 ハルキ様リクエスト
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国見side
すべての始まりは1通の手紙だった
差出人も無い真っ白な封筒がポツンと机の上に置かれているのを発見し、ドキがムネムネなど全くしないまま封を切った。
封筒の中には便箋が1枚だけ入っていてそこにはきれいな字で『今日の放課後。体育館に集合』とだけ書かれていた
(今日…体育館は点検のはず…)
数週間に1度の体育館点検、それが今日だった
そのおかげで部活はもちろん休み
体育館が使えなければ自主練も出来ないので、監督やコーチからもゆっくり休めと言われている
自分自身、今日は寝られる時間が増えたなと喜んでいたがこの手紙のせいでその喜びも儚く散っていった。
無視すればいい?そんなの分かりきっている。
ただ目の前の金田一の席にも同じ封筒が置かれていたのを目撃して、俺に行かないという選択肢は消滅した。
(…あいつはお人好しだからきっと行くんだろうな)
そんなことを考えていると張本人である金田一が教室に現れ、手紙を発見した
内容を確かめて首を傾げていたが教師の登場により考えるのをやめたらしい。
(…寝よう)
だるいHRの次は確か古典だった気がする。
なら寝ていても問題は無いだろう。
俺の姿は金田一の影になって見えないし、なによりあのお経のような教師の声に耐えられそうにない。
俺の意識はそこでブラックアウトした
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