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研磨häþþÿ♡ßïRTHDÄÿ
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「研磨。誕生日おめでとう」
「…え」
いつも通り朝食のトーストを食べていると母さんにそう言われた
行儀が悪いと思ったけどスマホで日付を確認する
ディスプレイには10月16日と表示されてた
「…忘れてた」
「そうだろうと思ったわ。アップルパイを焼いておくから楽しみにしていてね」
「ありがとう…」
2つの意味を込めてお礼を言うと母さんは満足そうに笑ってキッチンに戻っていった
それを見届けると残りの朝食を完食して食器を片付け、いつもより少し豪華だというお弁当を持って家を出た
クロは意外にも何も言わなかった
正直、驚いた
自惚れてるつもりはないけど“去年みたいに”なにか仕掛けてるものだと思ってたから
「(去年は顔にアップルパイが飛んできたんだっけ…)」
午後練に来て部室の扉を開けたら顔にアップルパイが押し付けられた
顔はベタベタ
でも監督やコーチまでがみんなグルだったからどうしようもなかった
そんなことを考えているとあっという間に午後練の時間になった
ガラッという音と共に部室に入るとパンッパンッというクラッカー独特の音に出迎えられる
「!?!?」
驚いて声にならない叫びを上げた俺を見てニヤニヤとした笑みを浮かべるクロ
「研磨誕生日おめでと」
クロの言葉に続くように「おめでとう」「おめでとうございます!」と次々言葉が飛んでくる
「…クロ」
説明して、とクロを睨みつけるけどクロはそんな俺を無視して俺を皆の輪の中心に連れていくと俺に目隠しをした
目隠しを外そうとしたらクロに阻止されたから諦める
ギュッ!
「!!」
すると後ろから誰かに抱きつかれた
慌てて目隠しを外して後ろを振り向くとそこには宮城にいるはずの俺の恋人がいた
「しょ、翔陽?」
「研磨!!!」
にかっと太陽のような笑顔で笑う翔陽
「なんで、東京に?」
今日は平日。烏野だって学校があったはずなのに…と俺が翔陽を見つめながら聞くと「ちょうど開校記念日だったんだ!」と嬉しそうに言った
タイミングが良すぎる気がしたけど俺自身、翔陽に会えて嬉しかったから気にしないことにした
「そ、それでさ…研磨…その…」
抱きついていた翔陽がもじもじと何かを言いたそうに視線をさ迷わせる
「翔陽?」
「研磨!誕生日おめでとう!!」
チュッ!
「?!?!」
翔陽はそう叫んで、俺にキスをした
視界の端でクロがにやにやしてたからきっとクロはこうなることが分かってたんだ
「…翔陽…顔真っ赤…」
「け、研磨だって…」
お互いに真っ赤になりながらもう一度キスをした
誕生日なんて、今まで気にしたことなかった
でも、
「…嬉しい」
「ありがとう…翔陽」
孤爪研磨 Happy Birthday!!!!
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