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朝
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「おはようございます」
登校し、やはり既に席について顔を伏せている矢田さんに挨拶をした。
というか……、僕早く来ちゃって、この人と二人きりなんですけど。矢田さんも、早すぎるね。
なんか意外。
「おぅ………、おはよう。」
はえーな……と小声で呟いて、矢田さんはまた顔を伏せたから「ハハハ……」と愛想笑いをしてしまった。
なんで早く来たかというと、昨日借りた本を読むため。昨晩、読んだらハマっちゃって。
早起きして読書でもいいけど絶対没頭するし、登校時間も気にしないといけないし。
それで学校で読むことした。
パラパラ……
少しして、クラスメートが入ってくる。
登校してきたな。
大勢の生徒達が校舎にむかう様子を窓から見る。
教室内がざわついてきたが続きを読んでいると、
「灯ー!!おはよー!」
「実、おはよう。」
「いつ来たんだ?あぁ、本ね。」
中学からの付き合いの実は、こういった僕の行動を度々見てきたので、想像は容易かったみたい。
「そう、またハマっちゃって。昼休みもちょこちょこ図書館通うつもり。」
「わかったー。ま、読書は良いことだぞ友よ!」
「クス、ありがと。」
入ってきた担任を合図として、今日もまた1日が始まる。
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