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?!
-
今朝も早めに登校した。
教室に入ると真っ先に矢田さんが視界に入る。
やっぱり来てる、早いなこの人。
「おはようございます……」
寝てるようだから小声で挨拶をしたら
「……おはよ」
矢田さんは顔を上げることなくそのままの体勢で返してくれた。
なんか二人きりも少し微妙なので、図書室に行ってみることにした。
「空いてるかなぁ……」
図書室前で先生がちょうど鍵を開けていたところに出くわし、挨拶を交わして、室内へ入った。
少しここで読もうかな。
もう終わりかけだし、次の候補も見とかないとなぁ。
窓際の席につき、読み始める。
あれ、高校生活始まって疲れがあるのかな?
ちょっと眠いなぁ……
灯は寝るつもりはなかったが、本を持ったまま、いつのまにか重たい眼を閉じていた。
ー
ーー
なんか、当たる。
いや、肩に、何か……
「おい」
「…………は?…………はい!?」
ビクっとして手から本が落ちる。
「あっ……」
ととっと、本を拾うと視界に足が……
見上げると、
……!!?し、篠原さんだ、何故?
何故僕を見てるの?!
「え、えと……?」
「寝ていたようだが……もうHR始まるぞ」
そう言って去っていった。
篠原さん、声かけてくれたの?僕に?
ね、寝てた!?
起こしてくれたのか……。
寝顔を見られ…………
ボッと顔があつくなるのがわかる。
正直恥ずかしい。無防備な状態を晒して気づかないことがこんなに恥ずかしいなんて。
灯は、手で顔を覆って悶絶していた。
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