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新しいクラス
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僕は、前田灯(まえだあかり)15歳。
ただいま入学式が終わり、決められたクラスへ移動中。
高校受験で、実家から近い地元高校の灘高校に合格し今に至る。
「灯!!」
「実!」
実こと、坂田実(さかたみのる)は、同中で一番仲が良い。
気さくで友達も多い、人気者だ。僕なんか、いたって平凡。
特技といえるものがあるのかないのかわからない。
そんな僕だけど、実と仲良くなってからというもの、気があうし、
中学時代はずっとつるんでた。
高校も彼は近いほうが楽という理由で、ここに決めたみたい。
受験勉強も常に一緒だったな。
何があっても前向き、僕に何かあればすぐ気づく。
本当に凄いなって思うんだ。
これからの高校生活も実がいてくれたら楽しいに違いない!!
「灯、一緒のクラスだなぁ~!!やったぁ~」
「僕も嬉しい。でも実なら違うクラスでも、きっとすぐ友達作れちゃうんだろうな~!」
「そうかなぁ~?いや、でも灯と一緒のほうが良いに決まってんじゃん!!マジ嬉しいわ!」
「ありがとう。僕も。」
そう話ながら教室に入り、席についた。
担任、副担任の先生が入ってきて、自己紹介を簡単に済ませ、
これからのクラスの方針を語りだす。
15分程経って、ほぼ話終えた先生が切り出した。
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