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メガネ卒業。
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「……だ、いじょうぶでしたか……?」
『お披露目会』も終わり俺がメイド服を脱ぐと、遥が心配そうに言ってきた。
俺のカーディガンの袖口に、細い指が絡んでいる。
俺は、諭すように語りかける。
「あぁ、気にすんな。 俺が好きで着たんだから」
遥は、それでもうつむいてしょぼくれている。
「……メガネ、外せるようになりたいんです」
「メガネェ?」
「……また……迷惑かけちゃうから……」
もじもじと遥は自分のメガネをいじった。
……あ、そういえば美咲が『メガネを頑なに外そうとしない』って──。
ふと、気になったことを訊いてみる。
「なんで外さないんだ?」
「……え、と……それは…………秘密です」
遥は何かやましいことでもあるのか、俺から目を逸らした。
「でも……困るだろ、はずせないと」
「……はい」
「なんなら、俺が外すの手伝ってやるけど──」
パァーッと顔を輝かせるこいつの素顔。
それを、見てみたいと思った。
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