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投げます投げます
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「ふぉぉ……ちょっ、美咲!! なに投げてんの!?」
狼狽えながらもキャッチした純平に、電源をつけるよう促す。
画面を光らせた純平は、怪訝そうな顔でこっちを見てくる。
「……え、なにこのメール?」
「それが鍵なのよ!! ……多分!!」
昨日アタシの携帯に届いたメール。
あの転校生の兄と名乗る人からのメールだった。
そいつといったら悠さんの元カレじゃない?
物凄い情報が書いてあるかも!
この偉いアタシは、皆に見せようと思って中を開けていない。
……なのに、
「……お前、中身見てないだろ」
「え?」
純平にずいっとスマホを押し付けられ、メール本文が見えた。
それは、いわゆる『文字バケ』をした文字列で、期待していたようなものとは程遠かった。
……どういうこと?
戸惑いながらスマホを受け取ると、ヴーヴーとバイブが振動し始め電源がプツッと切れた。
ボタンを押しても起動しない。
「す、スマホがぁぁぁ……」
嘆きながら、『誰かに謀られたのかも!』と好奇心が膨らんでいった。
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