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真剣勝負 round1
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「さっさとしろよ! 愚図!」
鹿島悠平が、待ちきれずに声を荒らげる。
「うっせえ。
少しは待てねぇのかよ、変態!」
負けず劣らず口汚く言い返すのは、大学で同級の加原蒼介。
五十音順の学籍番号で前後になって以来、多少は言い争いなんかしつつも、何だかんだでウマがあって、二人はいつもつるんでいる。
そんな二人の目の前には、今オセロが広がっている。
たかが、オセロ。
けれども、されどオセロ。
この勝敗は、二人にとってはとても重要なのだ。
パチン…
小さく小気味良い音と共に、最後のマスが埋まった。
パッと見ではわからない勝敗を、1枚1枚数えながら確認する。
「よっしゃ! 33枚!
今日は俺が上だな」
鹿島がどや顔で、ニヤリと笑った。
「くっそぉ!」
加原が、悔しげに奥歯を噛み締める。
まるで不文律でもあるかのように、加原は浴室へと姿を消した。
――――――――――
「ぅ゙ん゙……」
加原の口から、堪えきれなかった嗚咽が漏れる。
四つん這いで前戯もおざなりに突き立てられた鹿島の指は、たっぷりとローションを纏っているとは言え、加原に苦痛を与えた。
「もうちょい力抜けよ。
これじゃ入んねえぞ」
面倒そうに言い捨てながらも、鹿島の指は加原の狭い後孔を拡げ続ける。
「うっせえ、下手くそ」
悪態をつきながらも、加原は自身の苦痛を和らげるべく、ふぅーっと大きく息を吐いた。
「んぁっ…!!」
後孔から力が抜けると同時に、2本目の指がソコを押し拓く。
思わず漏れ出た喘ぎを堪えようと、加原が枕に顔を埋める。
そんな加原を嘲笑うかのように、鹿島は敏感な内壁のしこりをグリグリと刺激した。
「そろそろ入るか?」
言うと、鹿島は四つん這いだった加原を仰向けに組み敷いた。
表情まで全て丸見えになるこの格好が、加原は一番嫌がるから。
漸く解れた後孔に、鹿島の怒張がピトリと押し当てられる。
「…っ…」
悔しげに顔を歪めてソレを受け入れようとする加原は、なんとも言えない色気を放っていて。
その姿に加虐心を煽られた鹿島が、ググッと腰を推し進めた。
「ぅ゙…っぐっ……」
ほんの少しだって、挿れられて感じていることを悟られたくはなく、加原は必死に声を押し殺す。
涙の滲む瞼をうっすらと開くと、そこには普段のチャラい様子など微塵も感じられない程に切羽詰まった鹿島が、いた。
ズグンッ
鹿島の扇情的な表情に煽られ、加原のペニスがドクリと脈打つ。
同時に後孔にも力が入ってしまったのだろう。
只でさえ余裕の無かった鹿島の眉間に、シワが寄った。
「お前、後ろ突っ込まれてガチガチになってんじゃねぇかよ。
このまま後ろだけでイケんじゃねぇ?」
気を紛らわせようと嘯く鹿島の声は、限界を訴えて掠れていた。
「んな訳ねぇだろ、下手くそ。
さっさとイケよ、遅漏が。
痛てぇんだよ!」
加原も、負けずに鹿島を罵る。
「言ったな? 後悔すんなよ?」
言うと、鹿島は加原の両脚を肩に担ぎ上げた。
ガツガツと激しい腰の動きに、加原は目の奥がチカチカするほどの衝撃を覚えた。
イキたくて、もどかしくて、自らガチガチに勃ち上がったペニスを扱きあげる。
「…んっ…はぁっ……!」
激しい行為に堪えきれなくなった喘ぎが、加原の口から漏れだす。
必死に羞恥と闘いながらも、ペニスをビクビクと反応させる加原の恥態に、鹿島ももう限界だった。
グリッと、一際大きく最奥が抉られる。
「…っ…!!」
「んぁぁああっっ!」
加原の最奥に、鹿島の熱い飛沫が放たれた。
同時に、自ら扱きあげていた加原のペニスからは、ダラダラと白濁が漏れ出る。
ズルリと、まだ若干張りを保ったままの鹿島の怒張が、ヒクつく加原の後孔から引き抜かれる。
「エッロ…」
まだ蠢くソコからぐぷっと溢れ出た白濁を見下ろしながら、鹿島が呟いた。
それは、息を切らしてぐったりと横たわる加原の耳には、幸いにも届かなかったらしい。
交互にシャワーを浴び終えると、疲れきった加原は、すぐに寝息を立てる。
だから、彼は知らない。
「…蒼介…」
普段は決して呼ばれることのない名前を、鹿島が大切そうに呟いたことを。
そして、加原の顔にかかる綺麗な黒髪を優しく掻き上げ、ぐっすりと眠る加原の唇に、鹿島が愛しそうに口付けを与えていたなんてことも。
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