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とある夜の話3
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「ちっ、あんま調子乗んなよ」
舌打ちをしてから、自分の耳を執拗になめ回す瀬川の自身を擦り始める。
「んあっ」
男の口から漏れた声に口角を上げて、わざと水音がたつように擦り、時折先端部分を親指で弄りながら彼の自身を攻め立てていく。
「ハッ、様ねえな瀬川。 俺様を抱きてェなら、このイきやすい身体を何とかしてからにしろよ!」
「んっ、ふっ……あ、んん……へ、へーきあっンンッだしっ」
目を潤ませながら頬を赤らめ、快感に悶える瀬川に、会長の腕を拘束する力は残っていない。
確実に力は弱まってきている。
それでも。
会長は彼の手を振りほどくことはせずに、ずっと瀬川の自身を擦り続ける。
「おらっ! イけよ!」
「っ……」
瀬川は目を伏せながら、顔を天井の方へ向けて、熱い吐息を吐き出す。
薄い彼の体液が辺りに飛び散るのを見届けた後、それを指で掬い上げて、見せつけるように舌で舐めとる。
顔は上を向いたまま、視線だけを彼に向けた瀬川はひそかに眉を寄せる。
「今日は俺様の勝ちだな。 ほら、さっさと股開けよ」
「うううー」
今日も俺の勝ちだと思ったのに。
「言っとくけどー、入れさせてあげるだけで、あくまでも俺に主導権はあるんだからね~?」
「ハッ、寝言は寝てから言えよ」
自分の腕を拘束していた瀬川の手を掴んで再び押し倒す。
「俺様に大人しく抱かれてな、早漏」
「はあ~? 俺がかいちょーをイかせてあげるんだよ? 勘違いしないでよねえ」
グッ、と、力を込めて、上向きにそそり勃っている彼の自身を握りしめる。
「んっ……」
鼻を抜けた声が会長の口から漏れ、それを閉じ込めるように、瀬川自身の唇で彼の口を塞ぐ。
何度も何度も、繰り返される口づけに合わせて、瀬川が自分のと一緒に彼の自身も擦り上げる。
甘い吐息と喘ぎ声をかき消すほどの水音が静かな一室に響き渡る。
窓の外から覗く月が雲に隠れ、月明かりがシャットアウトされる。
電気をつけたままの明るい室内ではあまり影響は無いけれど。
雲に隠れた月が再び顔を覗かせる頃、二人の居る室内にはきっと月明かりが入り込むような気がして。
二人の熱がさめるまで、暫く月は雲の向こう側。
とある夜の話、勝者は会長。
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