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泣いている少年 翔side
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兄の仕事の都合で、最近転校してきた俺はテキトーに校舎を歩き回っていた。
「ふーん…ここが美術室ね…」
美術室の隣にもう一つ教室があった。
「へぇ…ここにも教室があるんだ」
教室の前を通る際にチラッと中を見てみた。
「…人?」
教室の隅で小さくなってうずくまっている少年がいた。
どうしたんだろ?_____
___ガンッ!____
俺はとっさに教室のドアを開けた。
ドアの音だけでも気付くかと思ったのに、その少年は相変わらずうずくまったままだ。
「うぅ……っ…うあぁん……」
泣いているのか?_____
俺は無意識にその少年の前に歩み寄っていた。
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