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温かいものの行方
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「ん…」
目を開けると見慣れない天井があった。
ここは、どこ?_____
頭がぼーっとする。
いつも通り、何も聞こえない_____
けど頭の下にある枕と体にかけられた布団を見て、僕はベッドの上で寝かされていたんだ、と分かる。
さっきまでの温かい大きなものはいない。
それでも僕は力のない手を必死に動かして、それを探す。
やっぱり夢だったんだ_____
現実では僕に幸せなんてあるわけないもんね_____
僕は最後に力を振り絞り、もう一度手を伸ばす。
いるわけないか_____
そう思って目を閉じ、手を下ろそうとした。
すると、
「……い、………か?」
誰かの声が聞こえ、僕の手を温かい手が掴んでくれた。
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