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帰ろう 翔side
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俺ははるの元に駆け寄る。
はるは肩を大きく震わせていた。
俺が髪を撫でてやると、はるは怯えたように目を見開いた。
「ごめんなさいっ……もう…もうっ…殴らないでくださいっ………」
はるは俺じゃない誰かに謝った。
「はる、俺だよ。だから大丈夫」
俺ははるの耳元で言う。
そしてはるはやっと俺だという事が分かったのか、バッと俺に抱きついてきた。
「光浦くん…っ…僕…もう、こんな家嫌だよっ……」
俺の胸ではるは泣き始めた。
そのはるの顔には右の頬に痣ができており、しかもはるの着ている服には無数の血飛沫の痕があった。
「はる…それ、どうしたんだ…?」
聞かなくても分かる。
はるの母親…あいつがやったんだ_____
「……言ったら…また、殴られる………だから…言っちゃ、ダメ………」
こんな酷い事をしている母親をお前はかばうのか?_____
俺はもうはるをこの家に入れてはいけないと思った。
「はる…帰ろう……俺ん家に」
はるはその言葉に相当びっくりしたようだ。
「う、ん……」
はるは小さく頷いた。
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