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雨の中から1
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榊原巧25歳。
美容師として働いている。
最近は雨ばかりで、今も店の外は土砂降りだ。
「こんな雨の中来てくれてありがとねー安本くん」
今の前に座っているのは高校3年生の安本くん。
彼はよくうちに来てくれる常連さんだ
「いえ、実は今日はちょっと特別な日なんです」
「特別な日って、なにかあるの?」
「…好きな子に告白しようと思ってるんです」
「マジか!頑張れよ!」
少し癖のある安本くんの髪。
そういうことならこの雨にも負けない髪型にセットしてやんなきゃな
「どんな子なの?」
「すっげぇもさもさしていつもヘラヘラ笑ってて、すぐ泣くめんどくさい奴なんですけど、最高に可愛いんです」
「そうかそうかー!結果聞かせろよ」
「はい」
嬉しそうに言う安本くん。
俺も高校の時は恋したなー…。
懐かしいぜ…
安本くんは髪のカットが終わり、「行ってきます」と覚悟を決めて店を出て行った。
なんか雨が強くなってきた気がする。
「頑張れよ。安本くん」
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