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初
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今日は、生まれて初めてエッチをする日。
心臓が、飛び出しちゃう位、ドキドキするのは
カレシが大好きだから
とか、どうやらそういうロマンチックなものじゃないみたい。
真っ昼間から、いけないことをしてる、背徳感?
したことないことをする、緊張感?
ちょっと吐きそう…
「ここだ」
って指さされたのは、いかにもな感じの町外れのラブホテル。
ガクガクしながら、自分の車をパーキングに停めた。
何かヤバい取引現場に来ちゃった一般人みたいな
そんな気持ちで急いで入室。
フツーな部屋で助かった。
でも、うまく空気が吸えない。
目線はどこを見たらいいのかな?
「あの…」
「先にシャワーしてこいよ」
―えっ!
ぼくが先?
「はい。」
チャチャッと済ませた。
「お先でした。」
ジロっと見られた。
パンツはいちゃったの、いけなかった?
もっかい服を着たの、ダメだった?
でも、あんなミニ丈のピラピラしたやつ、着る方が恥ずかしい気がしたんだよね。
「おい。」
―ぎゃあ!!
やっぱ、ムリ!!
「あ、あのっ、やっぱり、今日は、そのっ、なんていうか、…ゴメンなさいっ!!」
「わかったよ。オレはこのまま帰る。じゃあな。」
カレシは洋服を着始めた。
―まじっ!?
ど、どうしよう?
怒ってる?
傷つけちゃった??
もう、このまま、2度と会えない!?
てか、帰るって。
ここから1人で、歩いて帰るの?
隣町で、駅も見えない。こんなとこから?
ダメなのは、…ぼく?
「あの、ターくん?」
ソッと袖を引っ張ってみた。
「なんだよ。どーすんだよおまえ!だってしないんだろっ!?」
いきなり噛み付くみたいに怒鳴られたから
ぼくも頭にきて、思わず怒鳴り返しちゃった。
「するよ!すりゃあ、いいんだろ?別に減るもんじゃないし。」
どんどん脱ぎ散らかして、布団にもぐった。
―えーっと。
AVはウソ、なんだね…。
そしてターくん。
キミ、なれてない、ね?
うん。
それはソレでよかった、うん。たぶん。
キモチイーはあった。
でもチョビッとだった。
あとはずっと申し訳ない位、さめてたっていうか、萎えたから
せめて声だけでも…とか思った程だったけど。
なんかソレも、どうやら失敗だった気がする。
―疲れた。
びっくりするほど、作業っぽかった。
慣れたらヨクナルっていうけど、今のぼくにはシンジラレマセン。
―カラダの相性?
それも有りそうだけど。
そんなの電池や部品でもないのに、一体どうやって確かめるのさ?
何なんだよ、もう!!
色々面倒だし。
もういっか。
どうしてもヤらなきゃ、死ぬってもんでもナイし。
コレは、しばらく封印、かなぁ。
ターくんには、悪いけど。
こうして、何にもしないでくっついて寝てる方が、あったかくって、安心出来て…ZZZ
気持ちいい。
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