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愕
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それは今から2年ほど前の話。
ひらり
ダイニングテーブルの上にあった裏の白いチラシが1枚、風で落ちた。
―またあの子が、お絵描きしたんやな。
拾った姿勢のまま
凍り付いた。
全裸である。
いつも我が子が描く
頭デッカチ、おめめキラキラちゃんが、まさかのフルヌードおぉぉお?
しかも、ご丁寧にとなりには、影の薄い男の子まで添えてあった。
「はぁあああ!?」
あまりの衝撃に、頭が真っ白になった。
―もちつけっっっ!!
とにかく、我が家の中で、何かが起きたのは、間違いない。
―ハッ!!
あの子は本好きだ。
アウチ!
この前見た雑誌の○EX特集号がクッションの下に出たままだった~
((x_x)
―他には?
確か友達が廻してきたレディコミは、段ボール箱の中だ。
見た可能性は、なきにしもあらずだが、同じ箱にある動物モノしか目もくれてない筈!←希望的楽観視
本格BLマンガは、あの奥の本棚だから、子供にはまず届くまい。
―ハッ!!
もしや!?
この前相方が与えた古いガラケーか?
いそいで保存画像を見てみれば、子供の写真に混じって
ああ、肌色画像の数々が、ザクザクと…
う~わ~っ
(>o<")
「年端もいかん我が子に、何てもんを見せてくれてんねんワレェ!!」
怒りを通り越して、震えと涙が出た。
イライラムカムカの半日が過ぎ、相方が帰宅した。
「ちょっと。ねえ、これ、なに?」
にこやかに震える手で、アップされすぎて既に何だか判らない局部アップを出して見せた。
「あんたは、自分の娘をどないに育てたい、と思うんですか?」
「ああ。忘れとったわ…。」
相方は、シラッとガラケーを受け取って、画像を削除し始めた。
翌朝、チェックしたところ、SDカードのデータにも数枚残っていたので、全て消去した。
画像データや漫画等、私も他人のことは言えない。
相方がどこで何を見ようが、自由だと思う。
けれども
子供に渡す前に一応チェックする程度のことは親として当たり前だし、必ず忘れない。
相方は、ヌカリまくりで、しかも全く何も感じてない。
更に、私に一言も謝りもしないし、子供には幼いから何も判るまいとタカを括っている。
全てにおいてアマい人なのだということが、よく解って、怒る気も失せた。
―なんで矢□真里?
ただそこだけは、謎だった。
たまに謎過ぎて確認したくなるニューストピックスが、タブレットの履歴に残っているのだが、コレも相方なのだろうか?
―それとも…子供が?
あまり深くは考えたくない、ウチのリアルである。
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